はじめに
2024年11月作成:シーズン9-2
こんにちは。何回もレンリの嘘のつき方を解説しようとして、何度も頓挫しました。とうとうそれなりのものを書いて発表する気になったので気合を入れて書いています。
想定読者
レンリよくわからん!~俺のレンリ出力出ないんだけど!な方
または
レンリを相手にするとなんかよく分からんうちに負けるんだけど!!!な方
遺物はまるで事情が違います。あくまで衣レンリの記事としてお読みください。
- はじめに
- 嘘は(あんまり)つきません
- 刀衣の例
- Q.何故嘘をつくのか
- 何で偽証する?都度討ち?斬?それとも本物?
- ついた嘘をちゃんと通すために
- 思考リソースを奪え・奪われるな
- おわりに
- 参考文献(引用はさせていただいてないですが…)
- 本当におわりに
- クレジット
嘘は(あんまり)つきません
いきなりで申し訳ないんですが、嘘はあんまりつきません。理由は簡単、手札が1枚虚無になりうるからです。ご承知の通り、偽物で偽証して反証されるとそのカードは何の仕事もせずに捨て札に落ちます。「基本的には」そんなことになるくらいなら伏せて纏いでも宿しでもしたほうがよいわけです。
そのため、大体の場合は本物のカードを引くまで待って本物として偽証、相手が見誤って反証してくれたらおいしいねのギミックとして使用します。
さて、「基本的には」と書きました。例外的状況もあるわけです。
他の記事とか、あるいは周りの人に嘘は暇な時、手札が余った時につくべき、みたいなことを聞いたことがあるかもしれません。それです。
刀衣の例
あなたは刀衣、相手は刀鏡とします。
今、あなたのメインフェイズの開始時です。
集中力は1、手札は3枚。都度討ち、斬、一閃があります。
オーラは5、間合は2であり、ダストは十分にあるものとします。
このとき、あなたはこう思うかもしれません。
「離脱して斬を振りたいけれど、間合3で返すと相手の一閃も星の爪もイキイキしてて嫌だなぁ」と。都度討ちを伏せて宿し、集中で纏いとしてもいいけども、折角の攻撃札を使わないのもなぁ。
ここであなたはふと気づきます。そうだ、余ったこの都度討ちを伏せてこう言えばいいのだと。
「偽証、嘘突き」
Q.何故嘘をつくのか
A.離脱したくないからです
上記の例において、都度討ちと集中で宿し纏いした場合と、都度討ちを伏せて偽証「嘘突き」をした場合を比べてみましょう。
但し、相手の対応は考慮しません。
宿し纏いプラン
集中0の状態で、フレアが1増えて斬・一閃を手札に持ってターンを返すことでしょう。
確実に行えます。
都度討ちを伏せて偽証プラン・反証されない場合
嘘突きの2/1攻撃を行ったうえで、斬・一閃を手札に持ってターンを返すことでしょう。
宿し纏いプランと比べて、フレアが1少ない代わりに、2/1攻撃と集中力1の持ち越しがあります。
都度討ちを伏せて偽証プラン・反証された場合
斬・一閃を手札に持ってターンを返すことでしょう。
宿し纏いプランと比べて、フレアが1少ない代わりに、集中力1の持ち越しがあります。
で、どれにする?
さて、この3つを比較しながら今どの行動を選ぶか考えるわけです。
このとき、考えるべきは都度討ちを伏せて偽証し、通りそうかどうかではありません。今すぐ手札と集中を使って宿し纏いが必要かです。
手札2集中1でターンを返すことができれば、次のターン自分は手札4集中2、俗に言うフルリソースです。首尾良くいけば、強力な攻撃をお見舞いすることができるでしょう。今すぐフレアが必要とか、次のターンに全力札を使用する(かもしれない)とかでない限り、リソースをどのように使うかの判断は極力留保したほうがよいと(私は)考えます。
この盤面において、相手は偽証「嘘突き」が本物か偽物か真にわかりません(相手視点の確率が50:50であるという意味ではない)し、相手が反証するかしないか自分にはわかりません。通れば2/1だし、通らなくても別に良いや、ディスカするよりマシ。
こういった「手札が余っちゃった」状況が、最も嘘をつきやすく、嘘をつくことに利得がある状態だといえそうです。
手札余り実例集
では、このような「手札が余った」状態というのは、具体的にどういった状況が挙げられるでしょうか。
- 離脱したくない
- 奇数再構成にしたくない
- 有効な攻撃札がない
すぐ思いつくのはこの辺りでしょうか。上記の離脱したくない事例の他に、このままだと次のターンに奇数再構成になるが、手札のカードを表で使ったのではうまく偶数に調整できない。そもそも今振りたい攻撃札がない。今使えない全力札を引いてしまった。などなど。
偽証したいからといってそういった無駄の多いデッキを組む意味はありませんが、偽証ギミックに頼って多少全力札を多めに入れる等はある程度はやってもよいでしょう。両手を上げておすすめはしませんが。
相手の裏をかく
中級編です。もう一つ大事な嘘のつき方がありました。
上記の嘘をつきたいタイミングに本物を忍び込ませて反証させるために、その前の偽証はあえて偽物でするという手法です。
ここまで、比較的「嘘をつきやすい、反証されても損失の少ない嘘のつき方」を紹介してきました。
では、この情報を相手が知っていたら?相手は嘘をつきやすそうなタイミングでは積極的に反証し、そうでないタイミングの偽証は反証しないといったプレイングをしてきて、結果的に偽証があまり上手くいかないかもしれません。
じゃあどうするって、偽物っぽい偽証、リソースが余っている時の偽証に本物を入れて反証させればよいのです。
偽証「嘘突き」が1巡に1回では相手は反証してくれません。表で振ってるのと何も変わらないからですね。それはそう。大切な『偽物っぽい偽証』に本物を入れ、しかも反証させるためには、その前に偽物で偽証し、しかもそれを反証されない必要があるでしょう。場合によっては本物は手札に握っておき、再構成直後に偽証「嘘突き」することもあります。
最も、レンリに初めて触れる方がいきなりこれをやるのは推奨しません。中級編と題した通り、一通りレンリを握ってみて偽証を看破されるなぁと思ってからでもよいと思います。そのうち必要になるのでここで紹介した次第です。
正直に嘘をつくか、それともあえて嘘っぽく本物を入れるか。この2つのパターンを紹介しました。
これのどっちを選ぶかがレンリの醍醐味です。あなたも対戦相手を疑心暗鬼の沼に引きずり込んでみませんか?
何で偽証する?都度討ち?斬?それとも本物?
さて、次は「どのカードを使って偽証しようか」のテーマ。これについても他の記事や周りの方が散々語り尽くしたことかと存じますが。
基本的には、余ったレンリの札を伏せて偽証しましょう。
レンリ自身の攻撃札は、偽証が可能な代わりスタッツが低いです。嘘突きと柄打ちや流転爪を比較するとわかりやすいですね。言い換えれば、デッキに入っている相方の札は概してレンリの札より強力であり、それを伏せて偽証「嘘突き」、それを反証されて無駄にするのはとてももったいない。
但し、例えば2間合でダストが枯れており、どうせ自分も相手も離脱しないとき。後退→斬→前進するくらいなら斬を伏せて偽証「嘘突き」の方がよい、等はありうるでしょう。状況を勘案してそのカードが余っているかどうかがポイントと考えます。
問題は、両方持ってる時に本物にするか偽物にするか。
本物の「嘘突き」で偽証したとして、反証されると大問題があります。そう、再構成まで偽証「嘘突き」が使えないことです。
次のターン以降も偽証「嘘突き」したいなら、本物で偽証するべきではないかもしれません。逆に、次のターンは間合3で総攻撃するので嘘突きはもういらない、といった場合は本物で偽証「嘘突き」するのも良いでしょう。
このように、場合によっては手札に本物を抱えているのに偽物で偽証すべきときもあります。この辺はやってみて覚えましょう。
ついた嘘をちゃんと通すために
さて、ここからはこの偽物「嘘突き」を通しやすくする話。余った札で別に反証されてもいいとは書きましたが、通るか通らないかで言えば通ったほうがよいわけで。
引いてから考えるのでなく、引く前に考えよう
間合2、オーラ5、集中は0、手札には一閃、山札は0。捨て札に表の嘘突きが落ちており、手札に握っていないことがバレている。こんな状態でターンが返ってきました。
集中、付与、再構成、2ドロー。引いた札は体捌きと都度討ち。
うーん、うーん。体捌きは今使っても仕方ない、離脱して総攻撃も火力が足りない。だったらこれを伏せて偽証「嘘突き」するかぁ。
このような偽証の仕方をすると、高確率で反証されます。正確に言うと、「うーん、うーん」の間に手札を見て考えたということが相手に透けます。結果、本物を引いてないなと判断され、反証されます。
つまり、「うーん、うーん」の時間を削り、手札を見て即座に1アクション目、偽証「嘘突き」ができればよいわけです。相手に情報を与えないのが大切。
そのために、山札を引く前にある程度何を引いたら何をするか考えましょう。『良い手札が揃ったら総攻撃、そうでなくて嘘突き都度討ち体捌き辺りを引いたらそれで偽証「嘘突き」、嘘都度両方引いたら都度討ちを伏せて偽証する。』程度で良いと思います。
もちろん、引いてから考えたという印象を相手に与え、反証を促した上で実際には本物を仕込むみたいなテクニックがないわけではないです。が、それができる人はこんな記事を読む必要はなさそうなので、考慮しません。
手札の順番はちゃんと入れ替えよう
私は右利きです。人口の9割程度が右利きとされています。よって、手札は左手に持ち、右手でアクションを行うことが多いです。
右手で2枚カードを引き、左手に持つ手札の右側に加えます。あれれ?今引いた札と前のターンから持ち越した札がわかっちゃうぞ?
こんなことで偽証の真偽が看破されたらしょうもない。ほんま、しょうもない。手札の順番は毎ターンきっちり入れ替えたほうが無難です。
もちろん、今引いたor握ってたことをアピールしながら偽証するテクニックがないわけではないです。が、それができる人はこんな記事を読む必要はなさそうなので、考慮しません。
毎回同じ所作で
嘘をつくときは必ず左上を向いちゃう人。嘘をつくときは必ず顔を触っちゃう人。フィクションではよく見る存在ですが、あなたがそうでないと言い切れるでしょうか。
自分の所作を完全にコントロールできる人間は限られます。シンラ様でも無理な時は無理、トコヨ様ならできるんかな。しかし、なるべく同じ所作、同じ声色で偽証の宣言ができた方がよいでしょう。
もちろん、場面場面で所作を変えることで(ry
つまるところ偽証を通すにはどうすればいいの
極力相手に何も情報を与えないのがポイントです。務めて情報を与えないようにしているという情報はどうしても与えてしまうことになりますが、レンリに向き合おうとしている証拠です。そればっかりはしょうがない。
思考リソースを奪え・奪われるな
さて、ここまで読んだ皆様はこう思ったのではないでしょうか。「レンリ考えること多くない????」
そうです。ただでさえ考えることが多く負荷の高いふるよにというゲームにおいて、偽証というものは更に考えることを増やしてきやがり、しかも確定的でないというとても厄介なギミックです。しかしそれは相手にとっても同じこと。余計な思考を強いて本来考えるべきことに脳のリソースを向けさせない、これができればレンリはあなたに最低の勝利をもたらしてくれることでしょう。そう、相手がミスで勝手に死んでいくのです。
逆に、レンリを相手取る場合はそんなことにリソースを割いている場合ではありません。安全マージンを余計に取って纏うなり、最悪のダメージを食う前提でリーサル計算をするなり、反証是非の迷いを断つ何かを用意しておくなり。そういった工夫があれば、余裕を持ってレンリを相手取ることができるでしょう。
ムズカシイ偽証をしよう
相手が迷い甲斐のあるむずかしい偽証、すなわち偽物を通す・本物を反証する、この両方が相手に無視できない打撃を与える偽証をしましょう。
相手に余裕があり、普通に2/1を振ってもライフで受けられる場面で偽証「嘘突き」としても、正直相手にとって特に痛手ではありません。通してライフで受けりゃ良い。
では相手に余裕がなければどうでしょうか。例えば相手のライフが残り少なく、1点のライフでも致命傷になるとか。相手が隙を持つ付与札を展開するタイミングを待って、そこで初めて偽証「嘘突き」してみるとか。
いずれにせよ、本物を反証されたときにお仕置きが必要です。焦燥込みで大打点を食らうとか、ルルララリがあるとか。そうでないと逆に全部反証されちゃいますからね。
本当はもっと解説すべきテーマなのですが、記事が長くなってきたので割愛。どの参考文献もこの内容はというか全部触れているので、よかったら読んでみてね。
反証是非は自分ターン中に決めておこう
相手に偽証されてからこれは本物かな、偽物かなと考えてしまうと、そこに思考リソースを取られて打点計算や今後の展開の考慮がおろそかになることが(かなり)あります。逆に、特に何も考えずに反証してしまうと、ルルララリ込みで思わぬ大打点を食って簡単に負けることも(かなり)あります。
一番いいのは、自分のターンの間に反証是非も込みで纏うオーラの数を決めてしまうことです。普通の決闘でもターンを返すと一閃が飛んでくるからオーラ2は欲しい、等必ず考えると思います。この延長で主な反証是非を決めてしまうのです。
今はまだライフに余裕あるから次の偽証「嘘突き」は通す前提で、もしくは次の「嘘突き」は反証する、ルルララリがあったら相手のフレアが減るからまぁいい、など。
先に決めておいて偽証され次第その通りに行動するだけで、だいぶ思考リソースが楽になります。
【非推奨】いっそ乱数で反証是非を決めちまおう
CAUTION:人によっては良く思わない行為です。また、サイコロ等の持ち込みは禁止されている場合があります。
大会主催者またはジャッジに問い合わせたうえで、対戦相手に一言断ってからやるべきでしょう。
それでも反証するかしないか迷うこと、あります。何が不味いかって、相手に迷ってるってバレることです。こういう偽証をすると迷う、困ると相手に思われてしまうと、そういった偽証を連打された挙げ句思考リソースの差で負けることでしょう。最悪です。
そんなあなたにオススメ、もう全て天に委ねましょう。乱数です。サイコロを振ってもいいですし、腕時計の秒針を見てその偶奇で決めても良いでしょう。大切なのはサイコロが反証と言ったら反証することです。えー、でも本物っぽいしーとか言って覆してはいけません。自分の意思決定能力が信用できないからこんなことしてるのに、最後の最後で信用したら大概負けます。
ただし、このとき反証是非の比率を50:50に固定するべきかはよく考えましょう。今の状況だと4割反証6割通しだな、今の状況だと1割反証で十分だな、など。
上手い人は同じ盤面を渡されて同じ偽証の仕方をしません。毎回変えてきます。パターンがバレると偽証ギミックが破綻するからですね。そこも加味して、10回同じ偽証をされたらどれくらい本物が入っているか考えながら反証の割合を考えるのがよいでしょう。
おわりに
Q.何故嘘をつくのか:A.離脱したくないからです
というテーマのはずが、思ったより色々色々書いてしまいました。長くなってしまったので、以下の点だけ覚えて帰っていただければ幸いです。
- 嘘はあんまりつきません
- 偽証は余った札、余ったAPでしましょう
- 相手に情報を与えてはいけない
- 思考リソースで負けないようにしよう
- 見たら即断即決、見る前に考えろ
では、皆様にレンリ様のご加護があらんことを。実際何のご利益があるんだ
参考文献(引用はさせていただいてないですが…)
- Kilica 『♡レンリのうそのつきかたこうざ♡第0回、嘘をつくための大事な予習♡』、きりかのきはきぼうのき https://kilica.hatenablog.com/entry/2022/08/24/022858 2022-08-24、2024-11-26閲覧
- らいもふ 『[ふるよにS7]一ヶ月片手埋めミコトによる衣(レンリ)偽証入門』、らいもふのブログ https://rhymof.net/202112_furuyoni_lie_intro 2021-12-23、2024-11-26閲覧
本当におわりに
これを読んでこの通りやって、相手に裏をかかれて負けても筆者は責任を負いません。記事の内容が全部嘘の可能性もあります。あしからず。
クレジット
この記事はBakafire Party『桜降る代に決闘を』についての攻略記事です。
https://main-bakafire.ssl-lolipop.jp/furuyoni/